ずいぶん前から気になっていた骨格・パーソナルカラー(以下「PC」)・顔型診断を受けてきた。
正直な感想は
高い診断料払うぐらいなら好きな服買えば良かった
である。
念願叶って受けたはずなのになぜこうなってしまったのか。その理由、こういう診断をおすすめできる人・おすすめできない人について書いていきます。おすすめの自己診断ツールも紹介。
9割ネガティブな意見でただ文句をつらつら書き並べてるように見えなくもないので、苦手な人は読まない方がいいです。あと診断してくれた人は悪くないです。私個人の好みと結果がそぐわなかっただけです。
診断を受けた目的
あか抜けたい。
もうこれに尽きるといってもいい。あとは
・普段の服装に新しい要素を取り入れたい
・似合うものを知って買い物の失敗を減らしたい
・恋愛マニュアル本に「イメコン(こういった診断)を受けて服装を変えると寄ってくる男のタイプが変わる」と書いてあったので実践したい
がちょこっと。
診断を受けた正直な感想
骨格
骨格診断は何年か前に受けたことがあって、結果は以前受けた時と同じタイプ。すでに服の着方やどんな形の服が似合うかのアドバイスはもらっていたので、目新しいことは特に言われず。「まぁこうなるだろうな」と受ける前から想像していたので「ですよね〜」という感じ。
少し前に色も素材もどんぴしゃで好みだったのに試着してみるとしっくりこなくて買わなかった服があって、今回の診断で教えてもらった「着こなすのが難しい服」の特徴に当てはまっていました。しっくりこなかった理由がわかって良かった。「迷ったら買わない」は大真理。骨格やPCがわかればネットで服買っても失敗しない気がしてたけど、やっぱり実際に試着してみないとわからないね。
PC
今や知らない人の方が少ないんじゃないかってぐらい、世になじんだ感のあるPC診断。ネットで調べればすぐに簡易診断できるので、なんとなく自分のPC知ってる人も多いのでは。
「簡易診断では○○だったけど、プロに見てもらったら××だった!」という投稿をSNSでちらほら見かけていて「一度プロに見てもらいたい」と診断を楽しみにしていた。のだけど、一番期待はずれだったのがこのPC診断。
「カラードレープ」という、いろんな色の布を鏡の前であてて顔色の変化などから似合う色を診断するのだけど、全くといっていいほど顔色の違いがわからない。「この色だと顔がややくすんで見えますね」とか「肌がワントーン明るく見えますね」とか言われたけど、何が変わったのか1ミリもわからずPC診断を受けている意義を見失いそうに。
「確かに顔色が違って見える」とわかるものも数枚あったけど、他の色の布をあてた顔と比べてようやくわかるレベル。人に会う時って会ってから別れるまでずっと同じ服着ていることがほとんどだから、「普段の場でこの違いがわかる人いるのかな?」と診断の意義がかすみ始める。男性は女性と比べて識別できる色の数が桁違いに少ないらしいので、「男性ウケを良くするためにPC診断を受けてもあまり効果なさそう」と思ったところで診断の意義がどっかに飛んでった。
少し前にYouTubeでイエベ・ブルベの人が同じコスメを使って違いを検証する動画を見たけど、そういえばあの時も「何が違うの?」って思ったな。「動画だと照明とかカメラの性能の影響もあって伝わりづらいだけで、肉眼で見たら違いがあるんだろうな」と思ってたけど、わからない人にはわからないらしい。
私の好きな色が、私のPCでは「似合わない」とされている色だったのもテンション下がった。「同じ系統の色ならこの色の方が似合いますよ」とアドバイスをいただいたけど、その色、好きじゃないかな…そもそも自分に「似合う」とされた色と全く同じ色の服やコスメが売ってるとは限らないんですよね、こんなこと言ったら元も子もないけど。「似合わない」とされている色と、「似合う」とされている色の布を交互にあててもらって「こっち(似合わない色)だとクマが目立ってしまう」と説明されたけど、「う〜ん…そうなの?」レベル。なので全然気にせず好きな色の服着るつもり。肌の色が変わって見えるならファンデーション塗ればいいし、クマが目立つならコンシーラーで隠せばいいし、てゆーか普段からそうしてるからますますPC関係なくね?って思ってしまった。
自己診断した結果と同じだったので、お金払って診てもらってるありがたさをあまり感じられなかったのも残念だったな。
普段選ばないような色や、手持ちの服にない色も「似合うらしい」と知ったので、「今まで選んだことのない色に挑戦してみよう」と思えたのは良かったかな。
顔型
正直言うとこれも期待はずれ。自己診断結果と同じで、PCが自己診断結果と同じだったのも相まって「わざわざ高いお金払って診てもらわなくて良かったじゃん…」ってなった。
あとどうしようもないことなんだけど、自分の顔タイプが好きなタイプの顔と正反対のタイプだったんですよね。「あぁやっぱりそのタイプの顔なんだ、どうりで自分の顔好きになれないわけだ…」と落ち込みながら説明聞いてました。骨格も私が最も好きじゃない服装が似合うタイプで落ち込んだなぁ。こういう診断受けるたび落ち込む気がする。それにしても自己診断で骨格もPCも顔型もわかったって、私優秀じゃない?
顔型診断では似合う髪型についてわかるので、前髪について相談したら「ななめに流すのがいい」と言われたけど、自分ではななめに流すと芋くささアップする気がするんですよね…見慣れてないだけなのかな。今の前髪でも芋くさいから、もうちょっと伸ばして流してみようかな。前髪伸ばすの苦手だけど、せっかく高いお金払ったんだから何か一つでも役立てたい…
自分の髪質では再現が難しい髪型を提案されることもあると思うので、これから顔型診断受ける人は、「自分の髪質で再現できる髪型かどうか」もチェックしながら受けるのがいいかと。
顔型診断でわかる似合う服のテイストも、これまた私の好みじゃなかった。診断前に「診断結果にしばられる必要はなく、好きな格好をすればいい」と言われたので、診断結果を押し付けられるようなサロンじゃなかったのは良かったけど、似合う・似合わないを気にせず好きな格好するなら、診断受けた意味はどこにあるの…「いつもの服装に新しい要素を取り入れてみたい」と思って受けたけど、好みとかけ離れているから取り入れたら手持ちの服と合わないし、取り入れたくないぐらい好みじゃなかった。泣きそう。
少しでも結果を前向きにとらえたかったので同じ顔型で好きな芸能人がいないか調べたら、同じ芸能人なのに診断してる人によって結果が違くて何も信じられない。検索で出てきた診断士さんらしき人のブログを読むと「この顔タイプは前髪なしが似合うとされていますが、芸能人の△△さんだと前髪ありの方がいいと思います」なんて書いてあって、「似合う」の定義が行方不明。そりゃ人間をいくつかのタイプに完全に分けるのなんて不可能だけど、それならもうこういう診断の類の存在意義もなくなると思うの…
「○○タイプなら絶対コレが似合う!」って言い切れるものでもないって、考えてみれば当たり前の話なんだけど、その「絶対似合うもの」を知りたくて受けたんだから、それがわからないなら受けてないよ…
おすすめの自己診断ツール
こういった診断は大体いいお値段するので、「お金が…」という人もいると思います。私はこの3つの診断全ての結果が自己診断結果と同じだったので、上にも書いたように高いお金を払ったことを後悔中。
そんな私が実際に自己診断をしたものをご紹介。プロに診てもらったのと同じ結果が出たので、かなり信憑性の高い診断ツールだと思います。
インスタやツイッターでPC別の似合うコスメや、骨格タイプ別のおすすめ新作お洋服などの情報がたくさん投稿されているので、それらをうまく駆使してあか抜けられる人もいるはず。
骨格
こういった診断の質問にありがちな、「手は大きい?小さい?」「目は離れてる?近い?」といった基準が謎の質問がないので、悩まずに答えられておすすめ。
PC
「あなたに似合う色はどっち?」という「それが知りたいから受けてるんだけど」という質問があるけど、わからなかったら普段選ぶ方・好きな方を選べばOK。私はそうやって答えてプロの診断結果とほぼ同じ結果になりました。「ほぼ」というのは私が受けたのは4タイプ診断、こちらは8タイプ診断で全く同じ診断ではなく、完全に同じ結果にはならないため。でもイエベかブルベか知っておくだけでも心強いかと。
顔型
質問の基準について具体的に説明してくれている超親切な動画。他の診断同様、自分のタイプさえわかれば似合う髪型などについて楽に情報収集できると思います。
診断をおすすめできる人
・自分の好みに関係なく似合うものが知りたい
・とにかくあか抜けたい。あか抜け最優先
・服もコスメもこだわりがない
・選ぶ服やコスメの幅を広げたい
・診断結果とアドバイスを素直に受け入れられる
・プロにきちんと診てもらいたい
診断結果を受け入れて服装やメイクを変えられる人は、得るものがたくさんあると思います。好みやこだわりがない人の方が受け入れやすいかと。診断結果を生かすも殺すも自分次第。
あと「AタイプとBタイプの中間」や「ミックスタイプ」という人もいるらしく、さすがに自己診断では難しいと思うので、そこまで知りたい場合もプロに診てもらうのがおすすめです。
診断をおすすめできない人
・こだわりが強い
・好き嫌いがハッキリしている
・絶対したくない服装がある
・自分のスタイルが確立している
・自分の「好き」が何より大事
・試行錯誤するのが好き
・PC別のコスメのつけ比べを見ても違いがわからない
ある程度自分のしたい格好や好みがハッキリしている場合、自分の好みじゃないものを提案された時に受け入れられない可能性アリ。あか抜けるために診断を受けたものの、好き嫌いがハッキリしているために診断結果を殺しにかかっている私がいい例ですね。
診断を受けて出した結論
「自分の好みと診断結果がことごとく正反対」という惨敗を喫した私がこれからどうするのかというと、好きな服を着て、したいメイクをします。全く好きじゃない・嫌いな格好をしてまであか抜けるより、自分がご機嫌で過ごす方が大事。似合うものの説明されてる時の私の顔、多分死んでたもん。結局診断前と変わらないことになるけど、自分の好みと診断結果がことごとく正反対だからこそ、ここまで開き直れたと思う。お願いだからそういうことにさせて。
あとこういう診断を受けても、すぐに自分に似合うものをバッチリ選べるようにはならないと思います。「白」「ベージュ」と一口に言ってもPC別に似合う色の違いは微々たるもので店頭で見分けるのは至難の業だし、診断結果にはなかった形の服や色のコスメの方が多いです。結局は着たり使ったりしないと自分に合うかどうかわからない、というのが3つの診断を受けた私の結論です。自分に似合うものを知る一番の近道は、気になったものは片っぱしから試すこと、かと。全然近くない近道だけど、試行錯誤は避けられないと思う。
診断とは直接関係ないけれど。私に限らず、みんなしたい格好をすればいいと思うんです。聞かれてもいないのに何か言ってくる人って、本当は自分も好きな格好したいけど我慢している人か、自分のセンスに自信持ちすぎている傲慢な人かの、黙殺にしか値しない人だから、無視無視。みんなで無視。何か言われたら気になるし、TPOをわきまえなきゃいけない時もあるけど、みんな好きな格好して「この人はこういうのが好きなんだな」って認め合えたらもっと素敵な世界になると思う。「え、何その服」って思うことは正直あるけど、相手に伝えることじゃないし、そもそも他人がどんな格好していようが自分には関係ないはずなんですよね。いい感じの無関心、大事。
まぁ、マッチングアプリで会った人の服がダサくて萎えた私が言っても説得力ないけどね。あ、私も相手からそう思われてたのか?とりあえず人の格好にとやかく言うのはやめようって話。
以上、骨格・PC・顔型診断を受けた正直すぎる感想でした。後日診断結果をまとめたものが送られてくるらしいけど、あまり期待しないでおこう。払ったお金以上の価値を見出せなくて、しばらく落ち込みそう…はぁ…コート買えば良かった…