幸せになりたいけど 頑張りたくない

実家暮らしアラサー女のブログ。「言語化能力を鍛えるため」という大義名分で更新されるが中身はくだらない。たまにコスメ・映画レビュー。

夜、結婚について考えてはいけません

数日前、朝イチで部屋を掃除したら勢いがついて机や本棚の中にまで片付けが及んだ。机の中からしばらく使っていないノートが出てきたので開いてみると、恋愛しよう、彼氏つくろうとがんばっている頃の自分が使っていたノートだった。自分は今まで恋愛より何を優先してきたのか、恋愛をするには何に気をつければいいのか、などが書かれていた。この頃の私は確か20代後半で、なんとか20代のうちに一通りのことを済ませておきたいと焦っていた。いわゆる恋愛マニュアル本を読み、男性との接し方を逐一メモしていた自分を振り返ってみて「頭で考えるばかりでちっとも行動しなかったな」と思った。そしてその「頭で考えてばかりでちっとも行動しない」クセは、今でも健在だ。

 

恋愛コンプレックスと女としての自信のなさは、30代になった今でも解消していないけど、「恋愛しなきゃ」という義務感からは解放されつつある。「もう自分は恋愛と全くといっていいほど縁のない人生をおくるんだな」と思うようになってきた。諦めと受容が半々といったところか。人に堂々と言えることではないし言うつもりもないけど、外に出なくなって人と会わなくなった今、コンプレックスを刺激されなくなったのも大きい。

 

なのにこの間、久々にコンプレックスを刺激されてしまった。しかも夜、強烈に。夜に落ち込むともう二度と正常な精神状態に戻れないんじゃないかと思うぐらいどこまでも落ち込むし、眠れなくなるから本当に困る。

原因は他人のブログだ。この頃やたらと「結婚しました」だの「彼氏を好きになってきた。結婚したい」だのといったタイトルのブログが私の視界に入ってくる。「恋愛興味ない」みたいなポーズをとっておきながらそれを読んでしまう私の本心は明確だ。本当は恋愛したいし結婚したい。

 

結婚について考え始めたきっかけはもう一つある。実家暮らしでの不満がだんだん募ってきていることだ。

カビだらけの風呂場

いつも物が置かれていて料理しづらい台所

水回りに大量に置かれているプラスチック製品

ちょっと風が吹くだけでカタカタうるさく鳴るドア

必要なお金と手間は全部請け負うと言っているのに頑なに食洗機を買おうとしない両親

私が取り替えない限り永遠にそのままなんじゃないかと疑うぐらい取り替えられないトイレのタオル

どれも決定打にはならないけれど、毎日目にするうち我慢ができなくなってきた。解決法としては家を出るのが一番手っ取り早い。しかし残念ながら今の私の経済力では一人暮らしは難しい。でも結婚なら、相手と家賃や生活費を折半できるから今の経済力でも実家を出れるし、家事も分担できる。そう思った時に「結婚、アリだな」と思った。

 

結婚をしなくても、仕事を増やせばなんとかなる。正社員で働いていた時は、贅沢はできなかったけど一人暮らしできていたわけだし。そう思って数ヶ月前に勉強を始めたものの、今まで稼げた総額はわずか4ケタ。哀しい。悲しいじゃなくて哀しい。そこからだんだんモチベーションも下がってしまって、今は何もしなくなってしまった。行動してもすぐ諦めてしまうのも私のクセだ。

 

少し前に見たドラマ「知らなくていいコト」に出てきたDNA婚活も、結婚を考えるきっかけの一つだったかもしれない。自分とDNAレベルで相性のいい相手とマッチングしてくれる結婚相談所のサービスで、気になったので調べてみたら「検査料:8万円」と出てきて時が止まった。私がこれまで住んだどの部屋の家賃よりも高い。そしてそこには結婚相談所の入会金やら月会費やら成婚料やらトンデモナイ金額が並んでいた。みんな金持ちじゃない?貴族ですか?

 

時を戻そう。仮に私に結婚相談所に入会できる経済力があったとして、やっぱり入会しないだろう。なんだかんだ「自然な出会い」を期待してるしめっちゃ夢見てる。ドラマを求めてる。新型コロナウイルスが人類の恋愛の主戦場を対面からオンラインへと移しているのに、1か月ぐらい全く外に出なくても平気どころかむしろそうして生きていきたいと思っているのに、だ。「学校または職場で出会って付き合って結婚」は素直にうらやましい。これまでネットで人と知り合っても会話も関係も長続きしなかったり、連絡が億劫になったりというのも影響してネットでの出会いにいいイメージがない。なんとなくだけど、結婚相談所を通じての出会いと、ネットの出会いは私にとって似ている気がする。

 

婚活にしろ一人暮らしにしろ、私が行動しないのは「結婚/一人暮らししたい」という欲求と「怠惰のままに我がままに 僕は僕だけを傷つけない」という甘えが綱引きをしていて決着がつかないからだと思う。自慢じゃないが私の他力本願と「ラクしたい」という甘えはB'zの新譜が毎回チャート1位を獲得するぐらい強固で誰にも覆せない。地球滅亡を救おうとするウィル・スミスにも、不死身のブルース・ウィリスにも、隕石止めようとするブルース・ウィリスにも、純粋な悪・ジョーカーにも、人類滅亡を防ぐためタイムスリップするブルース・ウィリスにも倒せない。ちなみにタイムスリップするブルース・ウィリス、お前だけは認めないからな。元ネタ映画を見た全員が企画者と製作陣に対してそう思ってるからな。

脱線したけど、よっぽどの欲求かつ手軽に実践できるものでないと私は行動に移さない。例えば「手軽に作れるアレが食べたい」とか「YouTubeの動画見たい」とか。私が叶えられる願いはその程度のレベルなのだ。だってラクしたいから。ただそうも言ってられないので「行動したくない 原因」とかでぐぐってみたら以下の記事がひっかかった。

note.com

この記事にあるように、もし私が「結婚/一人暮らししたくない」と本心で思っているのだとしたら、このままで問題はない。でもそうじゃない場合、行動しないと何も変わらない。金正恩が「人権マジ大事だよね」とか言い出すレベルの奇跡が起こらない限り。そして私の今回の欲求は恐らく本心、なんだと思う。

ならなぜ行動できないかといったら、理由なんてわかりきってる。自信がないのだ。仮に好きな人ができても、そこからどうしたらいいのかわからない。自分を好きになってもらえる自信なんか1ミリもない。むしろ嫌われる、ガッカリされるぐらいなら最初から私のことなんか知らないでいてほしいとさえ思っている。自信のなさを言い訳にしてたら恋愛なんか絶対できない、みんなそこを乗り越えて恋愛してるんだ、と何かで読んだ。自信のなさを言い訳にするのは何よりラクだ、と。私のことだと思った。

自分のことを好きにならないと恋愛できない、ともどこかで読んだ。理屈はわかる。自分が嫌いとウジウジしてる人になんか魅力を感じない。わかってるのに期待してしまう。自分が好きになれないからこそ、自分以外の誰かに自分を好きになってほしい。

 

ここまで長々と書いて、マッチングアプリを落としたり仕事の勉強を再開したりしないあたり、頑なに行動しないよなぁと呆れを通り越して自分に感心してる。「掃除したら運気が上がる」って絶対ウソだろ。