数日後に職場に出勤し、リモートワークのための手続きをすることになった。
出勤。
最後にしたのは1か月近く前だ。たった1か月しないだけで、自分の日常から消えかかっていた言葉。
リモートワークできるのなら、ぜひとも今後もリモートワークを継続させてほしい。
もう満員電車に乗りたくない、というのもあるが、本音は職場の人と顔を合わせずに済むからだ。「嫌いな人がいる」という意味ではない。帰るタイミングが一緒になった時に何を話すかとか、仕事中の雑談とか、そういうちょっとしたやり取りが私にとってはストレスで、それを回避できるならリモートワークを迷わず選ぶというだけの話だ。
案外、私と同じような人は結構いるんじゃないかと思う。
そういう人となら仲良くなれる気がするが、人との関わりを最小限にしたい者同士がうまくいくとも思えない。
新型コロナウイルスによって、私の生活は少し変わった。
「不要不急の外出は控える」という基本スタンスは変わらないものの、手がける仕事やお金、人間関係や自分にとっての「幸せ」や「成功」の定義が変わった。
これはとても大事なことで、目標が「自力でお金を稼ぎたい」から「時間・経済的余裕があって、好きな人とだけ付き合いながら、人の役に立ち自分に誇りを持てる仕事を楽しむ」に変わった。時間はかかるだろうが、達成できるという根拠のない自信がある。おかげでこの数週間、今までしたことのない、むしろしたくなかったことばかりしているが、あまり不安な気持ちにならないし、一皮も二皮もむけている気がして充実している。
仕事でSNSをよく使うようになった。
アカウントを開設してわりとすぐ、会ったことのない人から「コロナで金に困ってるから貸してほしい」というメッセージが送られてきたり、プロフィールに「不束者ですが彼女欲しいです」なんて書いてる人がいて(そんなことを書くぐらいだから本当に不束者なのだろう)、いきなり怪しいビジネスの話を持ちかけてきたり、いろんな人がいるなぁと画面を眺めた。
SNSがおもしろいのはアカウントを開設したほんの数日に限られる。
今は幸い忙しくなってきたので、あまりのぞくことはなくなった。できればこの状態が続いてほしいと願っているし、それを叶えられるのは自分だけなので、叶えるための努力は惜しまない。
自分の仕事の価格を決めて交渉し、スケジュールを組んで決めた通りに行動するのは、とても楽しい。私は自営業に向いていると思う。しかしクライアントとのやり取りが少々ストレスなので、直接的なやり取りをしなくていい仕事の準備もしている。おそらく、こちらの方が私に向いている。気になったことは試して、気に入ったところと気に入らなかったところを天秤にかけ、次にすることを決めるのも楽しい。あまり「仕事をしている」という意識がないのもいい。この、世界が変化せざるをえない時期に今後の自分の仕事の軸と方向性を決められたら、ものすごい自信になるだろうし、そうなる、そうさせる。
先日ダメ元で「あつまれ どうぶつの森」の抽選販売に参加した。信じられないことに当たった。
自転車をこぎながら店舗まで受け取りに行き「盗まれるんじゃないか」とドキドキしながら帰った。
正直買う前は「どうせできることは限られてるし、そのうち飽きるだろう」と思っていたが、全然そんなことはない。
時間によって変わる太陽光
生き物図鑑を埋める達成感
キャラクターの豊かな表情
歩く場所によって変わる足音
天気や時間によって出現する虫や魚の変化
圧巻の博物館のスペースと、展示物を自分が集めるという使命感
ものすっごく楽しい!というと語弊があるのだが、上に挙げたことに感心しながらプレイしていると、いつのまにか時間が経っている。
コロナが終息したら博物館とか水族館とか行きたいな、なんて思ってるし、ゲーム中の朝焼けの光がきれいすぎるので早起きしてゲームをするのが日課になりつつある。
ゲームを通じて実際の生活が楽しくなるなんて、想像もしていなかった。買う時は高値ゆえ躊躇したが、思い切って買って良かった。
SNSを通じてしか写真をネットにあげられないので専用アカウントか、このブログと連携したアカウントでも作ろうかと思っている。
上に「SNSがおもしろいのはアカウントを開設したほんの数日に限られる」なんて書いておいてこれだ。これだから自分のことが一番わからない。
日記なんて、こんな文章でいい。