幸せになりたいけど 頑張りたくない

実家暮らしアラサー女のブログ。「言語化能力を鍛えるため」という大義名分で更新されるが中身はくだらない。たまにコスメ・映画レビュー。

恋愛できないまま生きていく方法を知りたい

もうタイトルにある通りである。恋愛できないまま生きていく方法を知りたい。

正確に言うならば、恋愛経験がないけど飲み会とか女子会で無難に怪しまれずにさも人並みの経験があるかのように恋愛トークに混じる方法を知りたい。なぜなら気が重すぎる女子会が刻々と迫っているからだ。

 

女子会に誰が来るのかはわからないが、確実にわかっていることは恋愛経験ないやつなんて私しかいないということだ。来るであろう恋愛経験豊富な女の子と私の共通点なんて、年齢と通った学校ぐらいじゃないかな。

最初から断れば済む話なのだけど、滅多に会えない友達が来る&その子に数年会ってない&会いたいからだ。二人きりなら良かったのだけどそれはスケジュールの都合上叶いそうにない。今までも女の子たちで集まろうよ☆的なお誘いはあったのだけど、結局参加した回数は片手で足りる程度だ。最後に行ったのは何年前かわからない。彼女たちと同じ学校に通っていた間、彼氏ができなかったのなんて私ぐらいだ。恋愛経験のなさをこじらせ全開で相談してしまったこともある。

こういう場合、会っていない間に彼氏ができて別れた的な作り話をするのが一番無難だけど、私はウソをつくのが上手ではない。それにこういうウソがバレた時のいたたまれなさはマジで死にたくなること間違いなしなので、できればつきたくない。

女の子は恋愛話が好きだ、そりゃもう大好きだ。恋愛話をして仲を深めているところがある。ましてや集まるのは酸いも甘いも知っているであろう女の子たち、恋愛話に花が咲くのは目に見えている。そんな子たちに恋愛経験ゼロと正直に話してみろ、ドン引き間違いなしだ。何年も会っていない友だちに会いたいという気持ちより、哀れみ・同情の目で見られたくないというプライドが勝ってしまう自分が悲しくてさびしい。

 

恋愛できないから自己否定するようになったのか、もともと自己否定するクセがあったのか。わかったところで何も変わらないだろうけど、ときどき考える。

そもそも私は恋愛できないどころか男の人といまいち仲良くなれない。どうも私は男の人を「敵」とみなしている部分がある。昔よくバカにされていたからだろうか、男の人に頼ったり甘えたりするぐらいなら死んだ方がマシと思ってるふしがある。そりゃ仲良くなれないわ。

 

こんな私でも一度だけ好きな男の人と付き合えそうになったことがある。大学生の時、一目惚れした先輩と話す機会に恵まれ「好きな人と付き合うチャンスなんてこの先もうないかもしれない!」と自分を奮い立たせ頑張った。連絡先交換して二人で出かけて、教科書に書いてあるようなお決まりの手順を踏んだ。クリスマスは居酒屋に行って終電ギリギリまで話しこんだ。話しているときに思った。「今日が人生最高に幸せな日だ」と。その時初めて下の名前を聞かれた。「彼女にしたいと思ってる女の子の名前」と聞こえた気がした。周りが騒がしくてよく聞こえなかった。聞き返せなかった。もしかしたらハッピーエンドを迎えていたかもしれないのに幸せになるのがとんでもなく怖くなった。

そういえば「ニュー・シネマ・パラダイス」で、男が一目惚れした女に「100日続けて私の家に来てくれたら付き合ってあげる」と言われて99日家に来たのに100日目は来なかった、という話があった(超うろ覚え)。初めて観た時は?マークが吹き荒れたが今ならあの男の気持ちがわかる気がする。

結局それからしばらく連絡が途絶えてフラれた。相手の言葉と勇気に報いなかったのだから当然の結果だ。連絡が途絶えたのはほんの数日だったけど、今でもトラウマになっているレベルで肌が荒れ、何も手につかなかった。自分から突き放した幸せが、いざ手元から逃げると惜しくなるなんて愚かだなー。思い出す度相手に申し訳ないことをしたと思う。あの時私も勇気を出していれば、女子会にも堂々と参加できたかもしれないのにねー。パラレルワールドにいる10年前の私、超頑張れ。

 

多分私はこのまま幸せになれない。幸せになるのが怖くてたまらない。中学時代、主人公が人生で最高に幸せな瞬間を迎えてあとは下っていく暗い映画を観過ぎたのかもしれない。地獄も住めば都、天国を見てから地獄に行くぐらいなら最初から地獄の方がいい。

勇気のない私は、勇気を持って人生を謳歌している彼女たちからきっと逃げるだろう。私が本当に欲しいのは、恋愛経験ないまま飲み会とか女子会を乗り切るテクニックでも彼氏でもない。人並みの恋愛経験だ。人並みに一通りのことを経験した上で「もう恋愛はいいや」というスタンスでいたいのだ。恋愛経験がある人の「もういいや」はない人のそれとは全く意味が違う。

「恋愛に対するスタンスが明確になっていれば、いちいち振り回されない」とどこかで見た。過去は変えられないのでこれから先少しでも楽に生きていくために、「恋愛」という言葉を聞く度落ちこまないように、恋愛に対するスタンスを明文化しよう、という気持ちでこの記事を書き始めたものの、もうよくわからなくなってきたし「たられば」だらけでとても前向きでない。うーん、できるだけ早く死のうな!