幸せになりたいけど 頑張りたくない

実家暮らしアラサー女のブログ。「言語化能力を鍛えるため」という大義名分で更新されるが中身はくだらない。たまにコスメ・映画レビュー。

ピエロがお前を嘲笑う(Who Am I - No System Is Safe)

ある映画を元ネタにしたマインドファック・ムービー。

マインドファック・ムービーとは、見る人の予想を覆すドンデン返し映画のことだそう。

 

とある映画感想ブログで、私の大好きな映画が元ネタになっていることを知ったのが鑑賞のきっかけ。

なので、この作品の肝ともいえるドンデン返しの部分は素直に楽しめんかったけど、それでもおもしろかった。

何がおもしろかったのか?

 

①ドンデン返しが2回!元ネタ映画を知っている人も、最後は騙される

最初の1回は元ネタ映画を知っている人は騙されない。けど最後のドンデン返しは元ネタ映画を知っているからこそ騙される。こちらの裏をかくよう練られていて「やられた!」と思う。

 

②元ネタ映画がおもっきし出てくる

元ネタって普通隠したいものだと思うのだけど、思いっきり出てくる。しかも主人公の部屋に。

自分の好きなものが元ネタに使われていると「元ネタの方が優れている」と証明したくなるというか、反発したくなるけど、劇中でここまでネタばらししていると好印象しかない。同じものに憧れ影響を受けた同士、とでもいうのか、そんな気持ちが芽生える。

脚本の詰めの甘さが気になる場面もあれど、同じ映画ファンとして許しちゃう!

あるもののCG映像、一時停止して入る主人公のナレーション、高速巻き戻しなど、元ネタ映画のまんまで最早潔い。

 

③サイバー空間の表現

サイバー空間を満員電車のように表現していて、これが意外と合ってる。というか「サイバー空間ってこんな感じかも」と思わせる。

自分以外の乗客(ユーザー)がいることはわかるけど、素性まではわからない。

ラスボス的存在・MRXの衣装が安っぽいことや、ハッキングを行っているPC画面のリアリティのなさは気になったけど、同じ映画ファンとして許しちゃう!(2回目)

運悪く?ハッキングやSNSを題材にした映画が元ネタ映画の監督作にあって、「よくあんなにリアルに作れたな」と感心したり。

 

元ネタ映画のファンにも好感を抱かれる、なかなか希有な映画。

最後に、ネタばらしのシーンを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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石けん石けん!

リトル・ダンサー(Billy Elliot)

ネタバレあり。

 

ニンフォマニアック」のジェイミー・ベルがあまりにも美しかったのでレンタル。

彼の記念すべきデビュー作。

この時から顔変わってない!美少年!

 

踊ることが好きでバレエダンサーを夢見る少年・ビリーが、考え方が古い村で夢を叶えるため奮闘するストーリー。

悪く言い方になるけど「信じていれば夢は叶う」の王道パターンをなぞっていて、目新しさやリアリティな描写はなし。

正直書くことといったらジェイミー・ベルの変わらぬ美貌ぐらいだけど、それだけじゃあんまりなので。

 

映画全体を通して女性の映し方・扱いが雑。

例えばビリーにダンスを教えてくれて、受験にも協力的だった先生。

ビリーの父と兄を説得し、受験にも尽力してくれたのに合格と聞いても嬉しそうでもなく、それっきり出てこずに映画が終わったのはビックリした。

ビリーに「負け犬」と言われたことを根に持っているとも考えられるけど、あんなに目にかけていた教え子の晴れ舞台を観に行かないのは腑に落ちない。

さらにその先生の娘であり、ビリーに想いを寄せていた女の子なんて、合格すらビリーの口から聞くことなく出番終了。

ビリーの初恋を表現させるためだったのか?

 

ビリーの初舞台を観に来たのは父と兄、ゲイでビリーに好意を寄せていた男の子のみ。

もしかして監督、女嫌い?なんて邪推して調べてみた。

同監督の「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」「トラッシュ!」では女性の扱いが気にならなかったので、特別そういうわけじゃなさそう。

 

あとこれはどうしようもないんだけど、数年後のビリーの成長が凄まじくて最初誰かわからなかった。

しかも父と兄はわりとそのままだったから、数年後の設定であることになかなか気づけず。

時間の経過を人物で表現するのは難しいだろうけど、父と兄のメイクをなんとかすればよかったのでは?なんて偉そうに思っちゃったり。

 

そしてなぜか多用されているTレックスの楽曲。

オープニングで「Get It On」流れたときはテンション上がったけど。

いろいろ首をひねった映画だったけど、調べるほどではなく。

 

いろいろ書いたけど、ジェイミー・ベルの美しさは格別なので、いい目の保養になりました。