幸せになりたいけど 頑張りたくない

実家暮らしアラサー女のブログ。「言語化能力を鍛えるため」という大義名分で更新されるが中身はくだらない。たまにコスメ・映画レビュー。

2021.6/7 エヴァの感想が書けない

前から観よう観ようと思っていたエヴァの新劇場版を観るため、アマゾンプライムに入った。実はプロジェクターを買ったのも8割リングフィット、残り2割は寝っ転がって映画を観るためだったので、ようやくプロジェクターをフル活用できるようになった。アマゾンプライムに入会した後、プロジェクターにアマゾンプライムビデオのアプリを落とし、ログインするためアドレスとパスワードをリモコンでぽちぽち入力し(ここが一番大変だった。もっとサクッとログインできるようになったらいいのに)、ウォッチリストにあらかじめ登録しておいたエヴァを選択。ここまでで多分1時間ぐらいかかった。こうやって思い出しながら書いてもなんでこんなに時間がかかったのか自分でも不思議だ。でもとりあえず観れた。

初めてエヴァを観たのは高校生の時だった。テレビでアニメ版を一挙に放送すると知り、「ものすごい人気のアニメ」ということしか知らなくても、カルト的な人気なので充分興味をそそられた。案の定どハマりし、テレビアニメ版の最終回は途中で完全にだれてちんぷんかんぷんなまま終わってしまい、旧劇場版を観ても頭の中に「?」が残ったままだった。この「?」が残るからこそ、放送が終了して何年も経つのにいまだに人気なんだろう。定期的にテレビでピラミッド特集が組まれるのと同じだ。完全に理解できないものって考える余地が残されているから、あれこれ考えられて、それが人を惹きつけるんだと思う。

新劇場版を映画館で観たかどうかおぼえていなければ「Q」まで観たのかもおぼえていない。それなのにまだ観ようと思うのは、やっぱり謎が気になるからだ。といってもYouTubeで大量にあがっている考察動画を観たり評論家気取りの人が書いた記事を読んだりする気はなく、読解力も教養もない私のことなので、今公開されている完結編を観ても絶対に理解できないだろう。気にはなるけど、調べたり資料を詳細に見たりするほど知りたいわけでもなく、かといって他人からヒントや答えを与えられるのも気に食わないので「よくわからなかった」で終わるのも目に見えている。

それでも観ようと思うのは、前知識とか裏ネタを知らずに観た自分がなにを思うのか、なにに感動するのか、なにが心に残ったのかを知り、書き残しておくために観たいのだ。制作陣が持っているであろう「正解」と答え合わせをするためではない(といいつつ、それが「正解」か、「正解に限りなく近い独自の答え」であってほしいという思いもあるけれど)。

残念ながら「序」「破」まで観た私は感想どころかなんにも書けそうにない。アニメ版との違いやその違いが意味するもの、キャラクターの名前の由来といったおそらく考察動画で説明されているであろうことに気を取られて楽しめなかった。エヴァぐらい有名な作品になると、正解を教えてくれそうな考察や裏話、製作時のエピソードの類は歓迎されるけど、読解力も教養もなくオタクになれない個人の感想を書くなんて恐れ多い感がある。それこそ「誰も求めてない感想書くなんて、あんたバカァ?」と言われてもおかしくない。

映画の感想を書くためにこのブログを開設したのに全く書いていないのは、どの映画を見てもこんな調子になってしまうからだ。拙くてもいいから感想を書けるようになりたいと思いつつやっぱり書けないので、最近は映画を観ることを避けてるふしがある。多分子どもと大人の一番の違いってこういうところで、思ったこと・感じたことを素直に言えるのが子どもで、頭良く思われたいとかわかっている人に見られたいとかいう邪念に支配されて結局なにもできなくなるのが年くっただけの大人だと思う。素直な心、カムバック。

と嘆いていても素直な心はカムバックしないので、ひたすら映画を観ようと思う。エヴァの新劇場版完結編を観に行くまでになんとか取り戻して、自分の心で観れるようになりたい。誰かのためじゃない、自分自身の願いのために。

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ね、ミサトさん。KINGRECORDSチャンネルのYouTube動画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 Promotion Reel」から