幸せになりたいけど 頑張りたくない

実家暮らしアラサー女のブログ。「言語化能力を鍛えるため」という大義名分で更新されるが中身はくだらない。たまにコスメ・映画レビュー。

女だからって誰も彼もが恋愛話をしたいわけじゃないんです

仕事帰り、なんの気なしにふら〜っとルミネに寄った。使っている家計簿アプリによれば私は一週間近く買い物をしていない。なにかお目当ての商品があったわけではないが、「久しぶりに雨の中出勤してとても疲れている自分へのご褒美」という頭の悪い魂胆があったのは確かだ。

好きな服屋はあれど、行くたび素敵な服に出会えるとは限らない。素敵な物が欲しいけどあんまり売ってないから好きな歌を歌うのもいいけど、こまめにお店をのぞくのも大事だ。要はタイミングである。そしてそのタイミングは今日だった。

かわいいワンピースだった。形も色も、そしてなにより襟の開き具合がとても好みだった。ディスプレイされている服を見て「かわいい!」と思うのはめずらしくないが、試着してもかわいい服はなかなかない。そのワンピースは試着してもかわいかった。「ときめく服に出会ったら買っとけ!」が私の信条なのだが、あいにく今月は厳しい。かわいい服に限って値段がかわいくないのはなんでだろう。とりあえず考えることにして、買わずに店を出た。でもあのワンピース買っちゃうだろうなぁ、デートに着ていきたいもんなぁ、とデートの予定もなければ相手すらいないのに考えた。

 

外を出歩くのも人と会ったり食事したりするのも自粛を求められるこのご時世、私のクローゼットの中身はほぼ部屋着となった。今一番のお気に入りはユニクロのスウェットである。リラックスできる服、最高。

最後に服装に一番気を遣ったのは多分数年前、学生時代よく一緒にお昼を食べていた女の子たちと久々に集まったときだ。私は本当は行きたくなかったが、知らない間に作られたLINEグループに知らない間に参加させられ、すっかり断るタイミングを逃してしまった。どうして行きたくなかったかというと、恋愛経験がなかったのが私しかいなかったからだ。そして彼女たちは学生時代、私に彼氏がいなかったのを知っている。女子が集まって話すことといえば恋愛話だ。気まずい。若かったらいいが私はもういい年だ。元カレの人数が1人じゃ足りず、2人か3人はいるのが当たり前の年齢だ。恋愛事情を聞かれたらどうしよう…と朝から何も食べていないのに重たい胃を抱えて待ち合わせ場所へ向かった。

結局私に恋愛話がふられることはなかった。みんな私が思っていたよりずっと大人の女だった。私の雰囲気か、服装か、態度か、何からかはわからないが察したのだろう。恋愛話をしなくて済んだのはありがたかったが、そういう気遣いも複雑な気持ちになるものだなと実感した。そのグループの女の子たちはなぜか飛び抜けてかわいくて、帰り道「私もかわいくなるためにがんばろう!」と姿勢に気を遣ったり暗いことを考えないようにしたものの、長続きしなかった。

私が彼女たちと定期的に会わない(むしろ会いたくない)のは、同年代の人がとっくに経験していることを経験していなくて、そのことで気を遣われたり内心どう思われてるのか気になってビクビクしたりするのが苦しいからだ。

このあいだ、「もし私がみんなと同じような時期に恋愛を経験していたら、今でも会いたいと思っていたかな」と想像してみた。あくまでも想像だし、今の状況を正当化するためにそう思った可能性も否定できないけど「恋愛経験があったとしても、そんなに会いたいと思わなそう」というのが想像して出た結論だった。

 

そもそも私は自分のことを話すのがあまり好きではない。恋愛に関してはなおさらだ。自分の恋愛事情を語りたがる女の子が多数派なのはなんとなく承知しているが、そういう子たちの話を聞くたび「なんでそんなにべらべら話したがるんだろう」と毎回不思議に思っていた。そういう態度で話を聞いていたことを見透かされていたとしても、おかしくない。

なんで自分の恋愛事情を話したくないのかというと、恥ずかしいからだ。好きな人がいるときの自分を、私は「きもい」としか思えない。なのに他の子が好きな人や彼氏の話をしているときはかわいいと思うので、単に私が自意識過剰なだけだろう。

 

恋愛経験のなさでもっとも困るのは、女の子だけで集まったときだ。「女の子だから恋愛話をするのも聞くのも話すのも大好きだよね☆」という謎の価値観を押し付けられるのが辛い。しなければしないで、変な勘ぐりを入れられたり余計な興味を持たれたりで、めんどくさいことこの上ない。恋愛話は女子会のパスポートだ。話したい・話したくないに関係なく、恋愛話をしないやつは参加してはいけないのだ。「好きな人がいる」とうっかり話してしまったら最後、相手は誰か、何をしている人か、どうして好きになったのか、今はどんな感じなのか、根掘り葉掘り聞かれ答えなければ「ノリが悪くて空気読めないやつ」認定される。自分の恋愛事情を酒のつまみにされるぐらいならそう思われた方がマシだが、居心地のいいものではない。なんでみんな他人の恋愛話に首突っ込んだり聞いてもいないのにアドバイスしたがるんだろう、ほっとけよ、と思いながら飲む酒のマズさを味わいたくなくて、気づけば私は誰とも連絡を取らなくなっていた。

 

最初、この記事のタイトルは「恋愛経験のなさが障害となるのは異性より同性との関係」にするつもりだった。私に異性含め同性の友達がいないのは、恋愛経験がないからと思っていた。書いていくうちに「私は誰にも自分のことを知られたくないし、ことさら恋愛においては絶対に知られたくないから友達がいないのだ」と気づいた。「みんな恋愛話好きだよね」文化って、なんであるんだろう。みんな本当に他人の恋愛事情に興味あるのかな。ただアドバイスしたり評価したりしたいがために聞いてるんじゃないの?と思う私はひねくれているのだろうか。

距離感がちょうどよくて、恋愛話なんかしなくても一緒にいて楽しい時間を過ごせる友達って、どこでできるんだろうなぁ。たまには誰かに会えることにウキウキして、そのために服まで買っちゃったりしたいんだけど、そんな日は今のところ来そうにない。