幸せになりたいけど 頑張りたくない

実家暮らしアラサー女のブログ。「言語化能力を鍛えるため」という大義名分で更新されるが中身はくだらない。たまにコスメ・映画レビュー。

がんばれない時はちゃんと理由があるから大丈夫だよって話

お昼をまわって少し経った頃、ようやくお腹が空いてきたので台所に行くとちょうど母が台所で何か作っていた。こういうことが多いのか、目についているだけなのか、どちらにせよそれだけでイライラが募る。料理中にどいてもらうことはできないので、諦めて銀行に行くことにする。そんなにお腹も空いてないし買いたいものもあるし。そう自分に言い聞かせて出かける準備をした。

家を出て数メートル歩いたところで霧雨が降っていることに気づく。家の中から外を見た時は雨が降っていないように見えたのに。折り畳み傘は持っていたけど、この雨ならビニール傘を持っていった方がいい。舌打ちをして家に戻る。気に入らないことばかりですべてがおもしろくない。

 

銀行で税金の支払いを済ませ、スーパーで買い物をする。切れかけているチーズとたらこ、最近無性にアイスを食べたくなるのでその欲求に備えてジャイアントコーンチョコモナカジャンボ、日配品コーナーで見かけて気になった抹茶プリン、レジに向かう途中で「そういえば」とポテチもカゴに入れた。どれも好きなもののはずなのにワクワクしない。買い物って実際にしている時より「あれ買ってこれも買おうかな」って考えている時の方が楽しい説ある。

 

家に戻ってきてさぁやっとお昼 と思ったら母が台所にゴチャゴチャ物を置いているせいでとても使える状態ではなかった。うんざりした気分で片付けながら思わず小声で文句を言う。料理をする場所のはずなのに、どうしていつも物を置いていて平気なんだろう? 置いてある物を片っ端から床に叩き付けたくなる。せっかく好きなものを作ったのに味わうどころかイライラしながら食べた。こういう食事良くない。

 

どうしてこんなに今の生活に不満があるのに、実家を出るためもっと稼ごうとしないのか。数日前の夜に考えてみたら「今一人暮らしをしても多分幸せになれないから」という答えが出てきて納得した。

学生の時と正社員として働いていた時の数年間、一人暮らしをしていた。

学生時代の一人暮らしは楽しかった。初めての一人暮らしで今までに感じたことないぐらいの開放感があったし、家に置く物すべて自分で決められるのが嬉しくてたまらなかった。何をどこに置くか考えたり、日用品が切れないよう買い物に行ったり、冷凍フライドポテトだけで晩御飯を済ませてみたり、洗剤を選ぶのすら楽しかった。けれど正社員になってからの一人暮らしはちっとも楽しくなかった。仕事に不満がありすぎたからで、住んでた部屋は学生時代住んでた部屋より広かったしキレイだった。

学生時代、悩んだりもしたけど勉強はおもしろかったし、学校に行けば誰かしら話せる相手がいた。家から歩いて5分ほどの所に好きなお店があったのも大きかった。正社員の時は仕事はクソつまらない上に給料は信じられないぐらい安かったし、上司は漢字表記したいぐらい糞だったし、仲の良い人もいなかったし、田舎で娯楽施設なんかなくて、気分転換に行ける場所といえばスーパーぐらいだった。

どうも私の幸せは住む部屋よりも、その時していることや人間関係、家の周りの環境に左右されるらしい。それなら自分が楽しめる仕事をして友達をつくって、好きなお店の近くに引っ越せばいい。のだけど自分が楽しめる仕事が何かわからないし、友達ももうつくれそうにないし、特別好きなお店もない。考えるのすらめんどくさい感がある。

この状態で一人暮らしを始めても幸せになれないだろう。もしかしたら無意識のうちにわかっていて、一人暮らしをするために何かする気になれなかったのかもしれない。がんばらなくて良かったー。

とは言うものの、一人暮らししたい気持ちはあるので、先日クラウドソーシングサイトで仕事に応募した。数日経つのに返事がない。登録し初めの頃、よくスカウトされて浮かれてたけど、応募条件に当てはまってないことよくあるんだよね。「よく」っていうか9割以上。プロフぐらい読め、浮かれ気分返せ。

まぁ、したいはずなのにがんばれないのは、私が怠惰なだけじゃなくてちゃんと理由があったってわかって安心した。

 

むしゃくしゃしながら遅めの昼食を終え、自分の部屋に戻ったらどうしてもカーテンを替えたくなった。カーテンは実家に戻ってきた時のままで、私が選んだものではない。薄汚れた、見ているだけで気分が悪くなる古臭い花柄で、視界に入る度どんよりする。前から気に入らなかったけれど、急にガマンできなくなった。引っ越し以来開けていない段ボールを開け、カーテンを取り出し、取り替えようと思ったら長さが合わなくて引きちぎりたくなった。つけられるカーテンはないけど、クソみたいなカーテンをつけ続けるつもりはない。直射日光は避けたいので雨戸を閉めてやり過ごすことにする。

ふと、カーテンレールを掃除したことがなかったなとクイックルワイパーで拭いてみた。やばかった。このやばさを知ったまま放っとくことはできないと、惜しげもなくクイックルワイパーを使い掃除した。ついでに窓も拭いてみた。カーテンレールほどではないけど汚かった。こうしてクイックルワイパーは残り1枚になった。気が向いた時しか掃除しないから減りが遅かったクイックルワイパー。次ドラッグストア行った時買わなきゃ。

ここまでしたならついでだ、といらない本をまとめることにした。宅配買取だと決まった冊数がないといけないので、母にいらない本はないか聞いてみる。母の本棚は私の部屋にあるので、母が私の部屋に入ることになる。見られてマズイものといえば母の悪口を書いた日記ぐらいだけど、たとえ見られてマズイものがなくても入ってほしくない所に土足で入り込まれる感じがしたので「部屋の外に本持ってくよ」と言ったら「え、いいよ」と断られてしまった。違う、そうじゃない。頭の中で鈴木雅之が歌い始めた。マーチン、もっと大きい声で。

「掃除したしいいことないかな」なんてちょっぴり期待しながら、いらない本を段ボールに詰めてたら頭痛がひどくなってきて寝込んだ。クソ低気圧め。掃除する度いいことどころかイヤなことしか起こらないんだけど。誰だよ「掃除したらいいことある」とか最初に言い出したやつ。期待させんな。