涙の効能

他人から見たらなんてことないきっかけで泣きたくなることがある。 「泣きたいから」といってそこらへんでわーわー泣くわけにもいかないので、一旦こらえる。 実家を出る前は「一人暮らししたら家に帰って思いっきり泣けるんだろうな」と思っていた。そうや…

I Want To/Best Coast

今月に入ってから映画館で映画を2本観たというのに、一向に感想が書けない。 正確には書けないのではなく、書くのが怖いのだ。 社会人になってから積極的に文章を書かなくなったツケは日毎に増し、私の文章の芯みたいなものがなくなったことを直視するのが怖…

「私は表現者になれない」

久しぶりに風邪をひいた。数年ぶりかと思ったけど、数ヶ月ぶりだった。 昼過ぎから鼻水が止まらなくなり秒単位で加速するのどの痛み、悪寒とだるさと熱が徐々に襲いかかってきた帰り道はなかなかハードだった。 食欲も湧かず、シャワーを浴びて20時には布団…

紙の月

ここ最近、邦画をよく観るようになった。 洋画だと字幕ばかり読んでしまって肝心の映像にあまり集中できないという情けない理由もある。 正直邦画に対するイメージが「名作もあるけど9割マンガ原作の駄作」だったのだけど、全然そんなことない、おもしろそう…

「希望」に内含されたもの

先月からいろいろ起こっている。 父親との間にあると思い込んでいた溝が存在しないことを知ったり、長年連絡をしていない友達に連絡をとって会うことになった。 恋愛感情とは別の意味で気になる異性を思い切って誘って2人で会ったり、なかなか処分できなかっ…

白ゆき姫殺人事件

Amazonプライムに入会してからというもの、気になっていた映画を家から一歩も出ずに見られるようになって嬉しい。 「映画はスクリーンで観ないと観たことにならない」と今でも思っているけど、もうしょうがないかな…と自分の怠惰に白旗をガンガン振っている…

陰口の弊害

もう随分前になるが一緒に働くのがしんどかった人がいる。 恐らくその人にとっても、私と働くのはしんどかったと思う。 そこを辞めてからは会っていないしこれから会うこともないだろう。連絡先も知らない。 なのになぜかときどき思い出して、あぁ…と嫌な気…

キャロル(Carol)

※少々ネタバレを含みます ルーニー・マーラが好きだ。大好きだ。 「ドラゴン・タトゥーの女」を観て以来彼女の虜だ。 彼女が出演すると知って「her 世界でひとつの彼女」を観に劇場まで足を運んだ。映画は「ラブプラス乙」の一言で済むものだったが、やっぱ…

記憶の中の「オリエント急行殺人事件」

公開されてからだいぶ日が経っているが「オリエント急行殺人事件」を観てきた。 小学生か中学生の時に読んだこの映画の原作は、その後の私の人生の行き先に深く関わっている。 そんな思い入れの深い作品を前日に予約したものの、交通機関の遅れのため映画館…

「良い人がいたら、結婚してほしいと思ってるよ」

ここ数日、結婚について考え始めた。 結婚から始まって、自分が望んでいるものとそれが手に入る可能性、最終的に生まれてこない方が良かったんじゃないかという結論に達した。まぁいつものことだ。 「結婚について考え始めた」なんて、書くとプロポーズでも…

「仕事」に対する異常な厳しさと、それに対する違和感

「完璧な人間なんていない」なんて面と向かって誰かに言ったら、9割以上の確率で「そんなこと知ってるよ」と言われるだろう。 そのぐらい「人間は不完全な生き物」という事実は浸透しているのに、なぜか仕事となった途端完璧を求められる。 もちろん仕事の対…

強制される挨拶が好きじゃない

社会において必要不可欠とされている挨拶というものが昔から苦手だ。 この頃では嫌悪感さえ芽生え始めている。 この年末の時期は「今年はお世話になりました。来年もよろしくお願いします。よいお年を」と言うのがお決まりになっている。 1年という決して短…

Radiohead「Creep」の切実さ

今さらRadioheadの「Creep」にハマっている。 「トム・ヨークが女の子にフラれて作った曲」という話があるが、失恋より「美しい特別な人間になれないもどかしさ」に焦点をあてているように思う。 生まれながらに美しい人間というのが、ごく稀に存在する。 他…

愚かな期待が引き起こす錯覚は、きっと美しい

共感と理解をイコールで結ぶことはできない。 同じものが好き、同じような経験をした、同じように見える傷跡がある。 それだけで相手と自分の距離が近づいて重なるような感覚を覚えるが、それはきっと錯覚だ。 思春期の頃、私はいわゆる不登校児になった。 …

「何を考えてるかわからない」

知り合って間もない人や、あまり話したことない人と接する時はほぼ無表情になっていると思う。 自分の考えてることは信頼している人以外に話したくないし、信頼できない人との会話を「めんどくさい」とすら思っている。 そのせいか面と向かって「何を考えて…

ブリッジ(The Bridge)

自殺の有名スポット、ゴールデンゲート・ブリッジに1年間カメラを設置し、身投げを決行する人たちを捉えたドキュメンタリー。欄干を越えた後も躊躇するように佇む人、しばらく海を眺めた後欄干に立ちそのまま頭からダイブする人、様々である。時折のどかな日…

怒り

吉田修一原作、李相日監督の「悪人」は劇場で観ることができなかった。 興味はあったものの、当時の私にとって映画館に足を運ぶという行為はハードルが高かった。 公開終了してから数年後、DVDをレンタルして映画館に足を運ばなかったことを後悔した。 「悪…

ピエロがお前を嘲笑う(Who Am I - No System Is Safe)

ある映画を元ネタにしたマインドファック・ムービー。 マインドファック・ムービーとは、見る人の予想を覆すドンデン返し映画のことだそう。 とある映画感想ブログで、私の大好きな映画が元ネタになっていることを知ったのが鑑賞のきっかけ。 なので、この作…

リトル・ダンサー(Billy Elliot)

ネタバレあり。 「ニンフォマニアック」のジェイミー・ベルがあまりにも美しかったのでレンタル。 彼の記念すべきデビュー作。 この時から顔変わってない!美少年! 踊ることが好きでバレエダンサーを夢見る少年・ビリーが、考え方が古い村で夢を叶えるため…